家から甲子園が見えます。
ナイトゲームの時は、夜景の中、光のリングがキラキラと、ひときわ綺麗です。
高校時代のランニングコースに家を構えた僕は、あの頃と同じように、
山の上からの景色を見渡しています。
近くて遠い、あこがれの球場。
目指して、目指して、それでも出場することは叶わなかった甲子園。
阪神との試合で訪れるたびに、土を拾って帰りたい、と心から思うのです。
試合前、ベンチに座って「なっつかしいよなあー!」と、
いかにも「甲子園出ました」風に冗談で言ってみたら、
「懐かしいですよねえ」と、本当に出場した選手たちが
相槌を打ってくれました。
スマン。俺は中学の時、西宮市の体育大会で、組み体操とリレーしただけ。